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外来シジミ種群の分子識別法の開発-琵琶湖固有種セタシジミの保全を目指して-

研究課題

研究課題/領域番号 18780152
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関長浜バイオ大学

研究代表者

細井 公富  長浜バイオ大, 研究員 (70410967)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードシジミ / セタシジミ / 分子遺伝学 / 外来種 / 種識別
研究概要

1.昨年度に引き続き,琵琶湖から採集したタイワンシジミ種群およびセタシジミの分子遺伝学的解析を行った。ミトコンドリアCOI遺伝子の部分領域に基づく解析の結果,琵琶湖のタイワンシジミ種群のミトコンドリアDNAには2つのハプログループが存在することが明らかとなった。また,2つのハプログループは混在して分布していたことから,異なる移入源をもつ複数の個体群の交雑が進んでいることが予想される。タイワンシジミ種群が雄性生殖することを考慮すると,ミトコンドリアDNAを琵琶湖のタイワンシジミ種群のタイピングに用いることは困難であると考えられた。
2.さらに,固有種であるセタシジミについても同遺伝子領域の解析をすすめた。その結果,これまで報告された2つのハプロタイプとは異なる配列を持つセタシジミ個体群の存在を確認した。さらに,その個体群のミトコンドリアCOI遺伝子は,タイワンシジミ種群がもつハプロタイプの一つとほとんど同じ配列をもち,タイワンシジミ種群のハプログループに属することが明らかとなった。また,この個体群の雌雄性および精子鞭毛数を観察した結果,既知のセタシジミと同様に雌雄異体であり,2本の鞭毛を持つ精子を有していたことから,本個体群はセタシジミであることが支持された。以上の結果は,雄性生殖を行うタイワンシジミ種群から両性生殖を行うセタシジミに,生殖様式の違いを超えて,タイワンシジミ種群のミトコンドリアDNAが水平的に移動したことを示唆している。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 琵琶湖のシジミの分子遺伝学的解析-タイワン・マシジミタイプのmtCOI遺伝子を持つ"セタシジミ"の存在-2007

    • 著者名/発表者名
      細井公富
    • 学会等名
      第13回淡水貝類研究会
    • 発表場所
      大阪教育大学柏原キャンパス
    • 年月日
      2007-10-13
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Molecular genetic analysis of possibly invasive Corbicula species in Lake Biwa system, Japan2007

    • 著者名/発表者名
      Masatomi Hosoi
    • 学会等名
      21st Pacific Science Congress
    • 発表場所
      Okinawa, Japan
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] mtCOI遺伝子による琵琶湖の外来シジミの分子遺伝学的解析2007

    • 著者名/発表者名
      細井公富
    • 学会等名
      平成19年度日本水産学会秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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