研究課題/領域番号 |
19591950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中丸 裕爾 北海道大学, 北海道大学病院, 講師 (20344509)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2008年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2007年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | アレルギー / 鼻炎 / ヒストン / アセチル化 |
研究概要 |
ラット肥満細胞(RBL-2H3細胞)をDNP特異的IgEと培養し、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(Tricostatin A : TSA)を加え、NP-KLH(抗原)を反応させ培養後、細胞を回収した。RNAを採取し、逆転写後real time PCRにてTh2型サイトカイン(IL-4, IL-5)mRNA量を測定した。結果であるが、TSAを添加した細胞ではTSAの濃度依存性にIL-4, IL-5ともにmRNAの産生量が増加した。また、抗原刺激後の培養上清中の蛋白をELISA法にて測定すると、TSAによる肥満細胞からのIL-4の産生亢進は蛋白レベルでも確認できた。以上より、ヒストン脱アセチル化酵素はTh2型サイトカイン産生を抑制している可能性が示唆された。次に、ヒト肥満細胞株にてSIRT1の肥満細胞のTh2型サイトカイン産生に関する実験をした。TSAの代わりにSIRT1の抑制剤であるsuraminを添加した。するとsuraminの濃度依存性にIL-4の産生増加が認められた。一方SIRT1の活性化剤であるresveratorolを添加すると抗原刺激にて誘導されたIL-4の産生は抑制された。またSIRT1のsiRNAを肥満細胞に導入して遺伝子をknock downするとIL-4の産生は増加した。以上のことから、SIRT1は肥満細胞にたいしてTh2型サイトカイン産生を抑制する働きをしていると示唆された。
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