研究課題/領域番号 |
19650237
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研究種目 |
萌芽研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉本 雅則 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (90280560)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2008年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 屋外学習 / 協調学習支援 / モバイル学習支援 |
研究概要 |
本研究では、(a)屋外での学習体験を強化、記録することを支援するシステム、および(b)屋外での活動体験を他者と共有しつつ、教室での協調的な知識共有と構築を支援するシステムを構築し、(c)屋外学習と教室での学習を統合する授業カリキュラムに則って実践および評価を行うことを通して、(1)実世界との相互作用を通して学習者の学習体験を増幅する、(2)学習対象となる問題や課題を自ら発見、設定する機会を通して、学習の本物性や学習の動機付けを高める、などの効果を学校教育の現場で検証した。 今年度は、昨年度までの経緯を踏まえ、各々の学習者グループがタブレットPC上で作成した地図を、web serverを介して容易に共有できるようにし、web serverに視覚的表示、検索機能(学習者が行った日時による検索とその表示、あるいは、地図情報を用いた検索と表示機能)を実現した。さらに、学習者が実践において作成したマップに対し、別の時期に新たに発見した事項をコメントとして追加したり、学習者以外の関係者(親、地域コミュニテイなど)が情報の追加を行ったりすることができるコメント機能を実装した。これらの機能的な強化を行ったシステムを用い、千葉県柏市内の小学校と共同で、システム利用を前提としたカリキュラム設計を基に、学校と地域が一体となった安全マップ作成プロジェクトを実施した。 学習者間でのコメント付加活動レベルの推移、学習者間でのコメントを通しての議論の進展、学習者以外の関係者からのコメントとそれが学習者に与える学習対象の理解の変化、等の分析を行い、システムの機能とその効果について考察した。その結果、本システムを通して、学習者間の学習状況への積極的な参加、動機付けが高められ、授業支援のシステムとしての有用性が示せた。今後、本研究の成果をまとめて論文発表等を行う予定である。
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