研究概要 |
A. 線条体パッチ・マトリックスへの入力 1. 黒質線条体投射様式(シングルニューロントレース) 従来の報告とは異なり、黒質緻密部の一つのドーパミンニューロンでさえ、パッチ・マトリックスを含む広い範囲に投射する。Matsuda et al.,J Neurosci.,2009 2. 視床線条体投射様式(シングルニューロントレース) 視床線条体投射のうち、髄板内核群、特に束傍核からのものはマトリックス領域を好んで投射する。また、正中線核群からのものはパッチ領域を好んで投射するものが多く、大脳皮質のみならず視床からの投射もパッチ・マトリックス固有の経路が存在することが考えられる(Unzai et al.学会報告)。 3. パッチ・マトリックスの生後発達。Nakamura et al.,Neuro Report, 2009 B. 線条体パッチ・マトリックスからの出力(シングルニューロントレース) 1. パッチ領域にも間接路ニューロンが存在することを見つけた。Fujiyama et al.,submitted 2. パッチの間接路ニューロンはマトリックスのそれと比べてエンケファリン発現量が少ない。Koshimizu et al.,Eur J Neurosci.,2008(エンケファリンBACトランスジェニックマウス) 3. パッチの直接路ニューロンは全て、ドーパミンニューロンが存在する黒質緻密部に投射するが、マトリックスのニューロンが同部位に投射することはない。Fujiyama et al.,submitted
|