研究課題
基盤研究(B)
我々は、これまでに老化細胞では、ヒストンH1が完全に消失することを明らかにしてきた。本研究では、老化細胞核の機能・構造に焦点をあてて、その分子機構の解析を試みた。その結果、1)老化細胞では、おそらくユビキチン・プロテアソーム系によってヒストンH1が消失すること、2)炎症反応を惹起するNF-kB経路が活性化されて、特徴的な遺伝子発現をもたらすこと、3)核膜構造と機能に異常があることを見いだした。これらの老化細胞特異的な分子機構を標的として老化・発がん過程を制御する方法が開発されることが期待される。
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