研究課題
挑戦的萌芽研究
インターネット上の匿名掲示板における書き込みの分析を行い,人間の普遍的行動理論であるポライトネス理論に「社会の変化」の影響を勘案できる「通時的」視点を加えた理論の構築を試みた。10年間継続している掲示板を選び,各書き込みを,行為機能,話題効果,書き込み姿勢,談話展開の4つのレベルで分類するという質的分析とそれぞれのレベルでどのような談話上の特徴が見られるかを探る量的分析を行った。結果からは社会の動きと談話特徴の関連が推測されたため,時代の影響を反映できる理論化を提案した。