研究概要 |
本研究の仮説は,敗戦後の日本語教育において,日本人や日本文化の優位性・特殊性を強調する授業が行われていたのではないかというものであった。2009年度には,現在アメリカに居住している元在日宣教師11名へのインタビュー調査を実施し,2010年度には,補足調査としてアメリカ・ミシガン州ホランド市にて史料調査を実施した。 それらの調査を2011年度に分析した結果,元在日宣教師らは主に東京日本語学校で日本語を学んだ経験をもっており,その授業内で特に日本文化の優位性・特殊性を強調した教育実践は行われていなかった,あるいは調査対象者の記憶には残っていなかったことが明らかとなった。
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