テレビ番組フォーマット権の研究

• 研究課題/領域番号: 23530133
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 新領域法学
• 研究機関: 近畿大学
• 研究代表者: 諏訪野 大 近畿大学, 法学部, 教授 (60368280)
• 研究期間 (年度): 2011-04-28 – 2016-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2015年度)
• 配分額: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円); 2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2013年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2012年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円); 2011年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: テレビ番組フォーマット権 / 知的財産 / 著作権 / 不法行為 / 放送 / 契約 / 著作者人格権

研究成果の概要

本研究では、我が国の法体系におけるテレビ番組フォーマットの位置づけを行った。テレビ番組フォーマット自体は著作物ではないが、番組制作に用いられるバイブルと言われる仕様書は著作物であり、その翻案物として保護される余地がある。不正競争防止法上、商品等表示に該当しない一方、営業秘密となりうるが、放送後は保護されない。法律上保護される利益への該当性については、最高裁の判例が厳しい解釈をしているため、現在では、不法行為の成立は困難である。信託財産として信託を設定することは可能であるが、テレビ番組フォーマットを排他的に独占する権利がないため、バイブルの著作権の信託による方が現実的である。

研究成果

• [雑誌論文] テレビ番組フォーマットの法的位置づけに関する考察 (2016)
  • 著者名/発表者名: 諏訪野 大
  • 雑誌名: 法学研究 巻: 89 ページ: 193-213
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] テレビ番組フォーマットの動向 (2013)
  • 著者名/発表者名: 諏訪野 大
  • 雑誌名: 日本知財学会第11回年次学術研究会発表会要旨集 巻: CD-ROM
  • 査読あり
• [学会発表] テレビ番組フォーマットに関する国外の裁判例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 諏訪野 大
  • 学会等名: 日本知財学会第12回年次学術研究発表会
  • 発表場所: 東京理科大学葛飾キャンパス
  • 年月日: 2014-11-29
• [学会発表] テレビ番組フォーマットの動向
  • 著者名/発表者名: 諏訪野 大
  • 学会等名: 日本知財学会第11回年次学術研究会発表会
  • 発表場所: 青山学院大学青山キャンパス（東京）
• [学会発表] 明文規定のない知的財産と不法行為―パブリシティ権に関するピンク・レディー事件最高裁判決を契機にして―
  • 著者名/発表者名: 諏訪野 大
  • 学会等名: 日本知財学会第10回年次学術研究発表会
  • 発表場所: 大阪工業大学（ 大阪府）
• [備考] 日本知財学会第11回年次学術研究発表会
  • URL: http://www.ipaj.org/workshop/2013/pdf/ippan20131130.pdf