研究課題
基盤研究(C)
上皮由来の癌が浸潤形質を獲得する際、上皮-間葉形質転換 (EMT) に類似した現象を伴う。本研究において、EMT様進行過程にGEP100-Arf6-AMAP1経路の活性化が重要であること、また、変異p53による代謝経路の活性化がArf6の活性化に関わっていることを見いだした。さらに、ヒト乳癌の臨床標本及びデータベース解析から、GEP100-Arf6-AMAP1経路の発現と放射線治療後の再発に相関があること、変異p53とシグナル因子群の発現は予後不良との相関が見られたことから、p53遺伝子変異を伴うArf6経路の活性化はEMT様進行過程、並びに乳癌の悪性度進行に深く関わっていることが示された。
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