研究課題/領域番号 |
23730259
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用経済学
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
大洞 公平 関西学院大学, 経済学部, 准教授 (70388354)
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2012
|
研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2012年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2011年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 行動経済学 / 契約理論 / 損失回避 / 参照点依存型選好 / モラルハザード / チームインセンティブ / 業績評価 / チーム・インセンティブ / モラル・ハザード |
研究概要 |
本研究では、報酬体系に関して損失回避性向に焦点を当てながら分析を行い、主に二つの研究を進めた。一つ目は、期待に基づく参照点依存型選好を有する複数エージェントのモラルハザードモデルを分析した。損失回避性向を考慮した場合、エージェントは実際に得られる報酬の不確実性を回避する傾向があり、その結果としてチーム・インセンティブが最適になる可能性を示した。具体的には、あるエージェントがプロジェクトに成功した時だけでなく、失敗した時でも他のエージェントが一定割合以上成功している場合には報酬を与えることが望ましいことを示した。二つ目は、将来の状態に応じて二人のエージェントの誰に職務を任せるべきかという問題を分析した。損失回避性向がなければ、各状態で職務をより効率的に遂行できるエージェントに職務を任せるべきだが、損失傾向がある場合には、将来実現する状態にかかわらず特定のエージェントに職務を任せることが好ましくなることを示した。
|