研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は,廃棄・リサイクル問題において,拡大生産者責任による政策アプローチが,企業の不法投棄の監視(モニタリング)を考慮しつつ廃棄費用の内部化を図るために有効であることを,理論モデル分析によって明らかにし,拡大生産者責任に経済学的な裏付けを与えることである.導出された最適政策によると,リサイクルの促進政策は企業段階で行い,必要に応じて企業をモニタリングすべきであり,拡大生産者責任の概念と整合的である.しかし,リサイクル過程が比較的に低価値の場合,比較的に高価値の場合とは対照的に,最適政策それ自体の構造が政策実行上の情報獲得に困難な構造であることが示された.
すべて 2011
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
Journal of Environmental Economics and Management
巻: 62(2) ページ: 290-308
巻: 62(2) 号: 2 ページ: 290-308
10.1016/j.jeem.2011.03.007