ミツバチのカースト分化におけるエピッジェネティック制御機構の解析

• 研究課題/領域番号: 24380059
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 一部基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 応用生物化学
• 研究機関: 富山県立大学
• 研究代表者: 鎌倉 昌樹 富山県立大学, 工学部, 講師 (60363876)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2015-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2014年度)
• 配分額: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円); 2014年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2013年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円); 2012年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
• キーワード: ミツバチ / ロイヤラクチン / 脱皮 / ショウジョウバエ / 発生期間 / エクダイソン / エピジェネティクス / タンパク質 / カースト分化

研究成果の概要

ロイヤラクチンはミツバチの女王蜂分化を誘導する。ロイヤラクチンによって誘導される女王蜂の表現型の中で発生期間の短縮における分子メカニズムを解析した。その結果、ミツバチにおいてもショウジョウバエにおいてもHR38が個体の体サイズや卵巣の発達には影響を与えず発生期間を制御する因子であることが明らかとなった。また、ショウジョウバエを対象とした解析から、HR38は表皮形成に関与する因子、imaginal discの形成に関与する因子、larval heart developmentに関与する因子など多数の因子の遺伝子発現を増加させ、脱皮や幼虫の成長を促進させていることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] Human hepatic metabolism of the anti-osteoporosis drug eldecalcitol involves sterol C4-methyl oxidase. (2015)
  • 著者名/発表者名: K. Yasuda, Y. Iwanaga, K. Ogawa, H. Mano, S. Ueno, S. Kimoto, M. Ohta, M. Kamakura, S. Ikushiro and T. Sakaki
  • 雑誌名: Pharmacol. Res. Perspectives 巻: 3 号: 2
  • DOI: 10.1002/prp2.120
  • NAID: 110010000887
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] Anti-proliferative activity of 25-hydroxyvitamin D3 in human prostate cells. (2014)
  • 著者名/発表者名: E. Munetsuna, R. Kawanami, M. Nishikawa, S Ikeda, S. Nakabayashi, K Yasuda, M. Ohta, M. Kamakura, S. Ikushiro and T. Sakaki.
  • 雑誌名: Mol Cell Endocrinol., 巻: 382 号: 2 ページ: 960-970
  • DOI: 10.1016/j.mce.2013.11.014
  • 査読あり
• [雑誌論文] UV-dependent production of 25-hydroxyvitamin D2 in the recombinant yeast cells expressing human CYP2R1. (2013)
  • 著者名/発表者名: Yasuda K, et al.
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun. 巻: 434 号: 2 ページ: 311-315
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2013.02.124
  • 査読あり
• [雑誌論文] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2013)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 雑誌名: 比較内分泌学 巻: 39 ページ: 164-171
  • NAID: 130004509404
• [雑誌論文] Human cytochrome P450-dependent differential metabolism among three 2a-substituted-1a,25-dihydroxyvitamin D(3) analogs. (2013)
  • 著者名/発表者名: Yasuda K, et al.
  • 雑誌名: J Steroid Biochem Mol Biol. 巻: 133 ページ: 84-92
  • 査読あり
• [雑誌論文] Comparison of metabolism of sesamin and episesamin by drug-metabolizing enzymes in human liver (2012)
  • 著者名/発表者名: Yasuda K, et al.
  • 雑誌名: Drug Metab Dispos 巻: 40 号: 10 ページ: 1917-1926
  • DOI: 10.1124/dmd.112.045906
  • 査読あり
• [雑誌論文] ミツバチの幼虫を女王バチに成長させるタンパク質の発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 雑誌名: 農林水産技術研究ジャーナル 巻: 35 ページ: 53-56
  • NAID: 10030138649
• [雑誌論文] ミツバチの女王蜂分化を誘導する因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 雑誌名: 化学と生物 巻: 50 ページ: 476-478
  • NAID: 10030148278
• [雑誌論文] ロイヤラクチンの発見からミツバチの生態解明へ (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 雑誌名: 細胞工学 巻: 31 ページ: 1166-1169
• [雑誌論文] ミツバチの女王蜂分化を誘導する因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 雑誌名: 生化学 巻: 84 ページ: 994-1003
  • NAID: 10030148278
• [学会発表] CYP105A1 三重変異体発現Rhodococcus 属放線菌を用いたビタミンD 水酸化体の生産 (2015)
  • 著者名/発表者名: 余語祐哉、安田佳織、真野寛生、林恵子、杉本宏、滝田禎亮、保川清、安武義晃、田村 具博、太田美穂、鎌倉昌樹、生城真一、榊利之
  • 学会等名: 2015年度日本農芸化学会大会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2015-03-28
• [学会発表] セサミンとジクロフェナクの相互作用―in vitro、in vivo 両面からの解析― (2015)
  • 著者名/発表者名: 上野千来、上田恵里花、武田貴恵、安田佳織、西川美宇、鎌倉昌樹、生城真一、榊利之
  • 学会等名: 2015年度日本農芸化学会大会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2015-03-27
• [学会発表] 昆虫の脱皮と農薬開発 (2014)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第7回北陸合同バイオシンポジウム
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2014-11-29
  • 招待講演
• [学会発表] セサミンと医薬品の相互作用 -in vitroとin vivo両面からの解析- (2014)
  • 著者名/発表者名: 上野千来、上田恵里花、武田貴恵、安田佳織、西川美宇、鎌倉昌樹、生城真一、榊利之
  • 学会等名: 第19回フードファクター学会学術集会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] 異物代謝酵素発現酵母を用いたエクオール抱合代謝物の調製 (2014)
  • 著者名/発表者名: 生城真一、片岡真衣、西川美宇、安田佳織、室田佳恵子、上原万里子、鎌倉昌樹、榊利之
  • 学会等名: 第19回フードファクター学会学術集会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2014-11-08 – 2014-11-09
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化と生殖機能の解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第8回生殖細胞の会
  • 発表場所: 館山
  • 年月日: 2014-11-06
  • 招待講演
• [学会発表] セサミンと医薬品の相互作用 －in vitro試験と in vivo試験の比較検討－ (2014)
  • 著者名/発表者名: 上野千来、上田恵里花、武田貴恵、安田佳織、西川美宇、鎌倉昌樹、生城真一、榊利之
  • 学会等名: 第87回 日本生化学会大会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2014-10-15 – 2014-10-18
• [学会発表] Mechanism-based inhibition of CYP2C9 by sesamin and in vivo studies of the interaction between sesamin and diclofenac in rats (2014)
  • 著者名/発表者名: S. Ueno, E. Ueda, K. Takeda, K. Yasuda, M. Nishikawa, M. Kamakura, S. Ikushiro, T. Sakaki
  • 学会等名: 12th International symposium on Cytochrome P450
  • 発表場所: Kyoto
  • 年月日: 2014-09-24 – 2014-09-28
• [学会発表] 昆虫の発生期間の制御因子の同定 (2014)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第86回日本遺伝学会大会
  • 発表場所: 長浜
  • 年月日: 2014-09-18
• [学会発表] ミツバチのカースト分化誘導機構の解析―生物学研究のケーススタディ (2014)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: GEヘルスケア・ジャパンはじめてのライフサイエンス基礎講座
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2014-07-25
  • 招待講演
• [学会発表] Royalactin induces queen differentiation in honeybees. (2014)
  • 著者名/発表者名: M. Kamakura
  • 学会等名: International congress of international union for the study for social insects
  • 発表場所: Queensland, Australia
  • 年月日: 2014-07-17
  • 招待講演
• [学会発表] 異物代謝酵素発現酵母を用いたエクオール抱合代謝解析 (2014)
  • 著者名/発表者名: 生城真一、片岡真衣、西川美宇、安田佳織、室田佳恵子、上原万里子、鎌倉昌樹、榊利之
  • 学会等名: 日本ビタミン学会第66回大会
  • 発表場所: 姫路
  • 年月日: 2014-06-13 – 2014-06-14
• [学会発表] Hr38 regulates developmental time in honeybee and fruit fly (2014)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第11回日本ショウジョウバエ研究会
  • 発表場所: 金沢
  • 年月日: 2014-06-06
• [学会発表] セサミンと医薬品の相互作用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 上野千来、上田恵里花、安田佳織、西川美宇、鎌倉昌樹、生城真一、榊利之
  • 学会等名: 日本生化学会北陸支部第32回大会
  • 発表場所: 富山
  • 年月日: 2014-05-24
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2013)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 静岡大学農学部セミナー
  • 発表場所: 静岡市
  • 年月日: 2013-02-01
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 農水省畜産草地研究所セミナー
  • 発表場所: 筑波市
  • 年月日: 2012-12-06
• [学会発表] Royalactin induces queen differentiation in honeybees. (2012)
  • 著者名/発表者名: Masaki Kamakura
  • 学会等名: Cold Spring Harbor LaboratoryMeeting on Germ Cells
  • 発表場所: Cold Spring Harbor, NewYork, USA
  • 年月日: 2012-10-04
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第189回久留米大学分子生命科学研究所セミナー
  • 発表場所: 久留米市
  • 年月日: 2012-09-26
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導機構の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第84回日本遺伝学会大会ワークショップ
  • 発表場所: 福岡市
  • 年月日: 2012-09-25
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 2012年静岡県立大学セミナー
  • 発表場所: 静岡市
  • 年月日: 2012-09-04
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第24回高遠シンポジウム
  • 発表場所: 長野県伊那市
  • 年月日: 2012-08-23
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導機構の解明 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第5回生殖研究若手の会
  • 発表場所: 神奈川県三浦市
  • 年月日: 2012-07-26
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 2012年化学生態学研究会
  • 発表場所: 函館市
  • 年月日: 2012-06-29
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 2012年金沢大学公開セミナー
  • 発表場所: 金沢市
  • 年月日: 2012-06-15
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見 (2012)
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第67回(2012年)酵素工学研究会講演会
  • 発表場所: 京都市
  • 年月日: 2012-04-27
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導機構の解明
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 平成25年度農芸化学会中部支部シンポジウム
  • 発表場所: 津
  • 招待講演
• [学会発表] ミツバチの女王蜂分化誘導因子ロイヤラクチンの発見
  • 著者名/発表者名: 鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第31回内分泌代謝学サマーセミナー
  • 発表場所: 由布
  • 招待講演
• [学会発表] セサミンのCYP2C9に対する不可逆阻害 セサミンと医薬品の相互作用
  • 著者名/発表者名: 上野千来、安田佳織、西川美宇、生城真一、鎌倉昌樹、榊利之
  • 学会等名: 第31回日本生化学会北陸支部例会
  • 発表場所: 金沢
• [学会発表] 微生物を利用したビタミンD水酸化体の生産
  • 著者名/発表者名: 4. 安田佳織、遠藤真理子、生城真一、鎌倉昌樹、太田美穂、榊利之
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] 薬物代謝酵素発現酵母を用いたヒト医薬品代謝物の製造
  • 著者名/発表者名: 西川美宇、安田佳織、小路征、鎌倉昌樹、生城真一、榊利之
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] ヒト由来メチルステロール酸化酵素の機能解析
  • 著者名/発表者名: 小川和亮、安田佳織、榊利之、生城真一、鎌倉昌樹
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] セサミンと医薬品の相互作用
  • 著者名/発表者名: 上野千来、榊利之、生城真一、鎌倉昌樹、安田佳織、西川美宇
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] CYP27B1ノックアウトマウス腎臓近位尿細管初代培養細胞における25-ヒドロキシビタミンD3の生理作用
  • 著者名/発表者名: 8. 田中一丸、西川美宇、山下成彬、宗綱栄二、河南理恵、生城真一、鎌倉昌樹、榊利之、太田美穂、中川公恵、廣田佳久、岡野登志夫、前田尚之
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: 横浜
• [学会発表] ヒトカテコール-O-メチル基転移酵素発現酵母を用いたメチル化フラボノイドの調製
  • 著者名/発表者名: 生城真一、藤森成美、西川美宇、安田佳織、鎌倉昌樹、榊利之
  • 学会等名: 平成26年度日本農芸化学会大会
  • 発表場所: 川崎
• [学会発表] セサミンとCYP2C9代謝型医薬品の相互作用
  • 著者名/発表者名: 上野千来、安田佳織、西川美宇、鎌倉昌樹、生城真一、榊利之
  • 学会等名: 平成26年度日本農芸化学会大会
  • 発表場所: 川崎
• [学会発表] ヒト由来CYP2R1発現酵母を用いたビタミンD25位水酸化体の生成
  • 著者名/発表者名: 安田佳織、遠藤真理子、生城真一、鎌倉昌樹、太田美穂、榊利之
  • 学会等名: 平成26年度日本農芸化学会大会
  • 発表場所: 川崎
• [学会発表] 共生細菌が引き起こすアブラムシ体色変化の分子機構
  • 著者名/発表者名: 12. 松澤宏明、杉本貴文、重信秀治、前川清人、鎌倉昌樹、二河成男、深津武馬、土`田努
  • 学会等名: 第58回日本応用動物昆虫学会大会
  • 発表場所: 高知