研究課題/領域番号 |
24651001
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
古屋 正人 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (60313045)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2014年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2014年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2013年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2012年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | glacier surge / SAR / West Kunlun Shan / Yukon / winter speed-up / glacier hydrology / remote sensing / Patagonia / Patagonia Icefield |
研究成果の概要 |
「氷河サージ」とは氷河の流速が平時に比べ数10倍以上も上昇して末端が前進する現象である.しかし数10年以上の静穏期を経て発生する稀な現象でデータが乏しく,発生機構は氷河学上の未解決問題の一つである.ここでは人工衛星搭載の合成開口レーダー(SAR)データを利用し,氷河の表面流動速度の時空間的変化を調べ,発生機構の解明を目指した.成果の一つは,西クンルン山脈での氷河サージの発見で,5年以上継続しつつも秋から冬にかけての加速する季節的変調を初めて検出した.またカナダユーコン域の静穏期のサージ型氷河でも冬期加速を発見した.表面融解しない時期でも加速する事実は,氷体内部での融解水の滞留と移動を示唆する.
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