• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

大脳新皮質形成に特異的な分子機構の解明

公募研究

研究領域神経細胞の多様性と大脳新皮質の構築
研究課題/領域番号 25123703
研究種目

新学術領域研究(研究領域提案型)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関新潟大学

研究代表者

渡辺 啓介  新潟大学, 医歯学系, 助教 (20446264)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
2014年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2013年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
キーワード神経発生 / 大脳皮質 / 軸索伸展 / 恐怖行動 / 細胞移動
研究実績の概要

私たちはこれまで哺乳類大脳皮質の発生機構に注目し、膜タンパク質Dpy19L1が発生期マウス大脳皮質に強く発現し、神経細胞移動に関わること明らかにした。哺乳類においてDpy19は4つの遺伝子からなるファミリー(Dpy19 Like1-4)を形成する。近年ファミリーとヒト疾患との関連性が報告されたが、神経系の発生・機能におけるDpy19の役割についてはほとんど明らかになっていない。そこで、Dpy19L1の分子機能とその遺伝子異常による脳構築異常、さらには個体の行動にいかに関わるかを解明することを目的とした。作製したDpy19L1 KOマウスは、多くの個体が生後1日以内に致死になる。これまで生存したDpy19L1 KOマウスが天敵であるキツネの排泄物の臭い成分の一つであるトリメチルチアゾリン(TMT)に対する忌避反応が著しく低下していることを明らかにした。今回、Nestin-Creマウスを用いて作製した中枢神経系特異的Dpy19L1 コンディショナルKOマウスにおいても同様の結果が得られたことから、観察された忌避反応の低下は中枢神経系に発現するDpy19L1に原因があると考えられた。組織学的解析を行った結果、生後のDpy19L1 KOマウスにおいて中隔野周囲の領域に顕著な細胞構築異常を見出した。また、Dpy19の細胞内局在と機能についても不明な点が多いため、培養細胞を用いた強制発現実験を行った結果、Dpy19L1が小胞体に強く局在することが明らかになった。さらにDpy19L1が微小管と相互作用をもつ可能性が示唆された。さらに、マウスNeuro2a細胞が内在的にDpy19L1を発現し、機能阻害実験によって細胞突起の伸長が抑制された。これらの結果から、Dpy19L1が神経細胞の軸索伸展・投射を制御することで神経回路網形成に関わり、さらにマウス個体が示す先天的な恐怖行動の誘発に関わることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 大脳皮質特異的な発生メカニズムの解明2015

    • 著者名/発表者名
      渡辺啓介
    • 学会等名
      第120回 日本解剖学会総会・全国学術集会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫)
    • 年月日
      2015-03-21 – 2015-03-23
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書 2013 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Dpy19ファミリーによる大脳新皮質の発生制御2014

    • 著者名/発表者名
      渡辺啓介、周麗、備前典久、阿部学、夏目理恵、崎村建司、竹林浩秀
    • 学会等名
      第57回日本神経化学会大会
    • 発表場所
      奈良県文化会館、奈良県新公安堂(奈良)
    • 年月日
      2014-09-29 – 2014-10-01
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書 2013 実績報告書

URL: 

公開日: 2013-05-15   更新日: 2018-03-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi