研究課題
基盤研究(C)
依存・認可という非対称関係性を基盤とする音韻表示理論について修正を提案しさらなる展開の方向性を示した。余剰性を排して理論的制約性を高めるアプローチにより、音節領域の頭子音が分岐構造を持たず、音韻表示レベルでは頭子音は音韻エレメントの集合にほかならないこと、分節音の時間的連続体である「子音群」は音韻エレメントを音響信号にマッピングする文法外システムが生み出す副次的事象であることを論じた。音節は非線形音韻論の導入のきっかけとなった事象であるが、本研究の主張を敷衍すれば頭子音と核の分岐も余剰的となり、音節構造は核のみを構成素とする線形表示となる。
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