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戦時・戦後期地域社会における芸術家による文化活動の研究――埼玉県の事例を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 25904009
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 史学
研究機関埼玉県立歴史と民俗の博物館

研究代表者

佐藤 美弥  埼玉県立歴史と民俗の博物館, 展示担当, 学芸員

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2014-03-31
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
300千円 (直接経費: 300千円)
2013年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワード翼賛文化運動 / 日本近現代史 / 漫画史
研究概要

1 研究目的
本研究の目的は、戦時・戦後期の文化活動に関わった芸術家個人に関する資料を調査・収集・分析し、研究蓄積の少なかった、戦時・戦後期の埼玉県を中心とする文化領域における活動と、その担い手となった芸術家の動向を実証的に明らかにすることである。具体的には、埼玉県に居住した漫画家麻生豊の当該期の動向及び県内の翼賛文化運動を主たる対象とした。
2 研究方法及び研究活動
上記の目的を達成するため、文献調査と分析による実証的な研究方法をとった。(1)麻生豊については、大分県立歴史博物館所蔵資料を調査し、麻生の日中戦争従軍の記録を収集した。また、さいたま市立漫画会館所蔵資料を調査し、翼賛文化運動における漫画家団体で、麻生が深く関与した日本漫画奉公会に関する資料などを収集した。(2)埼玉県における翼賛文化運動については、関係資料の調査・収集を進めた。(3)従来研究に取り組んでいる、戦時・戦後期建築技術者の文化活動に関する調査・分析を進めた。
3 研究成果
(1)収集資料を分析し、従来詳細に知られていなかった日中戦争期から敗戦後における麻生の動向を解明した。麻生が日中戦争開戦後、比較的早期に新間漫画家として従軍、陸軍の報道関係セクションに積極的に協力したこと、その関係から帰国後は政府の情報宣伝機関の嘱託となり、ポスター等のメディアによる宣伝に関与、また漫画家の統一団体の組織を推進するなど国策に沿い、漫画家としての活動を続けたこと、一転、敗戦後には新たな漫画家団体を独自に結成したことなど、詳細な過程を解明した。(2)埼玉県における翼賛文化運動については、資料の調査・収集を進められたので、今後さらに分析を加え、麻生豊を含めた芸術家が地域社会でいかなる活動を展開したかを解明していく。(3)戦時・戦後期の芸術家の文化活動に関し、建築技術者の文化活動の戦時・戦後期の展開に関する論文をまとめ、発表した。

報告書

(1件)
  • 2013 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 戦争と漫画家麻生豊―従軍経験と日本漫画奉公会への関わりを中心に―2014

    • 著者名/発表者名
      佐藤美弥
    • 雑誌名

      紀要(埼玉県立歴史と民俗の博物館)

      巻: 8号 ページ: 45-58

    • NAID

      40020018278

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] もうひとつの建築家像-創宇社建築会から戦後へ2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤美弥
    • 雑誌名

      建築雑誌

      巻: 1651号 ページ: 18-19

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書

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公開日: 2013-05-15   更新日: 2019-07-29  

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