イギリス社会における群集の変容とモダニズム小説の勃興

• 研究課題/領域番号: 26370304
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 英米・英語圏文学
• 研究機関: 関西学院大学
• 研究代表者: 伊藤 正範 関西学院大学, 商学部, 教授 (10322976)
• 研究期間 (年度): 2014-04-01 – 2017-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2016年度)
• 配分額: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円); 2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円); 2014年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
• キーワード: イギリス小説 / 群集 / 労働運動 / 初期モダニズム / ジャーナリズム / 英米文学 / モダニズム

研究成果の概要

イギリス19世紀～20世紀初頭の小説テクストにおける群集表象に着目し、当時の社会における群集のあり方の変遷が、モダニズム文学の発生・発展とどのような関連を有していたのかを探った。主な成果として、Wells, The Invisible Manの終末部に現れる労働者の群集、Hardy, Jude the Obscureにおける祝祭日の群集、さらにはConrad, The Nigger of the “Narcissus”におけるロンドンの群集を、当時のLe Bonなどによる群集理論と照らし合わせながら分析し、新時代の群集への変遷が、当時のフィクションの言語に多大な影響を与えていることを見出した。

研究成果

• [雑誌論文] 群衆と19世紀イギリス文学 (2017)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 正範
  • 雑誌名: 商学論究 巻: 64 ページ: 89-105
  • 謝辞記載あり
• [雑誌論文] The Modern Crowd and the Palimpsest Narrative in The Nigger of the “Narcissus” (2017)
  • 著者名/発表者名: Masanori Ito
  • 雑誌名: The Conradian 巻: 42
  • 査読あり / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] イギリスのゾンビ映画と19世紀小説における群集表象 (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 正範
  • 雑誌名: 商学論究 巻: 63 ページ: 95-113
• [雑誌論文] The Invisible Manにおけるモダン時代の群衆 (2014)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 正範
  • 雑誌名: 試論 巻: 49 ページ: 19-39
  • NAID: 120005468804
  • 査読あり
• [学会発表] 英国ゾンビ映画における群集表象とロンドン東部地区の〈再生〉──19世紀小説との比較を通して (2016)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 正範
  • 学会等名: 釧路公立大学 地域・産業研究会
  • 発表場所: 釧路公立大学
  • 年月日: 2016-03-03
  • 招待講演
• [学会発表] 帆船と初期モダニズム小説：コンラッドと同時代作家におけるロマンス考 (2015)
  • 著者名/発表者名: 伊藤 正範
  • 学会等名: 日本コンラッド協会 第2回年次大会シンポジウム
  • 発表場所: 関西学院大学大阪梅田キャンパス
  • 年月日: 2015-11-07
• [備考] 関西学院大学 研究者データベース
  • URL: http://researchers.kwansei.ac.jp/view?l=ja&u=28382
• [備考] 日本コンラッド協会 国内研究文献目録
  • URL: http://conrad-soc-japan.org/bunken.html
• [備考] 日本コンラッド協会ホームページ「研究会の事後報告」
  • URL: http://conrad-soc-japan.org/kenkyukaihoukoku.html