研究成果の概要 |
病理診断は患者から採取された組織や細胞を形態学的に評価する。しかし近年、分子生物学や癌治療の発展によりゲノミクスなどを取り入れた新たな領域への変革も求められてきている。本研究は、学会報告を活用した病理学的情報のデータベース構築を目的として行った。日本病理学会会誌に掲載されている会議録計約22,400件(2000-2015)より、乳癌研究と肺癌研究計624件を電子化した。うち466件をMeCabによりテキスト解析し、抽出された単語の関係をワードクラウドならびに共起ネットワークで解析した結果、癌種による年次別の特徴が見出された。会議録情報の蓄積と解析により疾患毎の重要事項が継続的に更新可能となる。
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