Project/Area Number |
60030063
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
上田 誠之助 九州大学, 農, 教授 (90038141)
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Project Period (FY) |
1985
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1985)
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Budget Amount *help |
¥11,500,000 (Direct Cost: ¥11,500,000)
Fiscal Year 1985: ¥11,500,000 (Direct Cost: ¥11,500,000)
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Keywords | 脱臭 / コンポスト / 悪臭 / 鶏ふん / 牛ふん / 飼料 / 肥料廃棄物 / 放線菌 / 乳酸菌 / ビフイズ菌 / 光合成細菌 / ミミズ |
Research Abstract |
無臭化の方法として、脱臭微生物による堆肥化、麹化、光合成細菌、ミミズによる処理を行ない、処理物の飼料化、肥料化についての検討、を行ない、以下のような成果を得ることができた。 牛ふんの脱臭微生物による堆肥化を行なって、脱臭効果をガスクロマトグラフによる悪臭分析で標価した結果、難分解物と考えられる含硫悪臭化合物、例えばメルカプタン類を有効に分解除去する能力をもつ放線菌3株を新たに得ることができた。同様に家畜ふんを麹菌によって無臭化を行なった。この場合はふん中に含まれる低級脂肪酸が分解され、大幅に悪臭が低減した。またこの処理物はペプチド、アミノ酸の分析の結果、ビフイズ菌、乳酸菌の培養原料として有効であった。この家畜ふん麹のビフイズ菌培養物は家畜腸内で整腸作用があり、有効利用が望める。豚ふんを基質として特異的に増殖する放線菌を分離選出した。この菌を利用して、プラスチックハウス乾燥機の使用による乾燥、発酵平行処理法を考案した。処理物は微生物肥料として有効であった。尿酸を単一炭素、窒素源として利用する放線菌、N-9-3株を得た。このものは生鶏ふんによく増殖し、鶏ふんの無臭化処理に有効であった。鶏ふんの発酵処理物を飼料として再利用する試験を行なった。ヤギを用い、窒素源として試験した結果、対照区の大豆ミールの場合よりも良好な結果を得た。この結果から、発酵鶏ふんははんすう動物の有効な窒素源となり得るものと考えられた。家畜ふん尿のうち、液状部分は処理困難であるが、これを光合成細菌を利用して処理すると、高BOD負荷のもとにおいても光合成細菌が複上となり、低級脂肪酸を資化分解し、大幅に悪臭発舌が減少する。ここで分離した光合成細菌は高BOD負荷の汚泥処理に有効であった。ミミズを水畜産廃棄物の固形分口増殖させ、脱臭試験を行なった。この結果、低級脂肪酸の悪臭は完全に消減することが確認された。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)