Project/Area Number |
61030058
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Research Category |
Grant-in-Aid for Environmental Science
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
藤尾 雄策 九大, 農学部, 教授 (90038224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林田 晋策 九州大学, 農学部, 教授 (50038197)
栃倉 辰六郎 京都大学, 農学部, 教授 (70026524)
内藤 博 東京大学, 農学部, 教授 (80034445)
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Project Period (FY) |
1986
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1986)
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Budget Amount *help |
¥11,500,000 (Direct Cost: ¥11,500,000)
Fiscal Year 1986: ¥11,500,000 (Direct Cost: ¥11,500,000)
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Keywords | フェノール系悪臭 / 悪臭性低級脂肪酸 / 含硫悪臭化合物 / 畜ふん堆肥化 / 微生物肥料 / 放線菌 / ビフィズ菌 / 悪臭公害 |
Research Abstract |
畜産廃棄物由来の悪臭化合物除去を脱臭微生物や吸着剤で試み、畜ふん発酵微生物の脱臭機能と脱臭物の有効利用方法について研究を行なった。 まず稲わら,籾殻,稲わら炭化物,籾殻炭化物,市販活性炭によるフェノール系悪臭の吸着除去を行った。稲わらはインドールの脱臭に効果があり、籾殻炭化物も同様であった。フェノール系悪臭のうち、インドール系悪臭は容易に入手でき、堆肥化副資材としてよく利用される稲わら,籾殻炭化物で吸着除去が可能なことが明らかとなり、この除去法を確立することが可能となった。悪臭性低級脂肪酸については、家畜ふんについて発酵除去を試みた。豚ぷんの発生する酢酸,プロピオン酸,イソ酪酸,イソ吉草酸,吉草酸は、みそ種麹で麹化することによって消失した。プロピオン酸は消失に時間を要するが、ふすまを添加することにより消失速度は速くなった。牛ふんについても同様であった。このふん麹にビフィズ菌を更に培養すると、その培養物は家畜腸管内のアンモニア除去に利用できる可能性を見出した。鶏ふんを脱臭発酵するTorula属KN-4菌は悪臭性低級脂肪酸を炭素源として資化分解するとともに、尿酸も窒素源として利用することが明らかとなった。本菌で処理した鶏ふんは尿酸を含まないため、作物に生育障害を生じない微生物肥料であった。豚ぷんを脱臭発酵するStreptomyces CH-33菌は、脱臭と同時に抗菌性物質を生産し、農薬効果をもつ微生物肥料として利用できることが明らかとなった。鶏ふん,牛ふんの含硫悪臭化合物を資化分解する脱臭放線菌、G-21,J-10,J-27を分離した。この菌で、牛ふんと稲わら,おが屑の堆肥化時の脱臭効果を検討した。堆肥化過程で発生する含硫悪臭化合物は急速に低減し、本菌群の優秀性が認められた。含硫悪臭化合物に対する脱臭放線菌の能力は相当強力なもので、これらの菌を利用することで、家畜ふんはほぼ完全に脱臭されることが明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)