統合失調症における加齢に伴う脳神経回路病態を解明する
Project/Area Number |
21K07498
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山本 真江里 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (50778272)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Bagarinao E. 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (00443218)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 統合失調症 / MRI / functional MRI / 加齢変化 / 神経回路 |
Outline of Research at the Start |
統合失調症は全人口の約1%が罹患し、陽性症状、陰性症状、及び認知機能障害を特徴とする多彩な精神症状を呈する。多くは思春期に発症し慢性・進行性経過をたどる。統合失調症患者の多くは、疾病経過とともに陽性症状は減弱する反面、いわゆる陰性症状とよばれる認知機能障害が進行性に優勢になり、社会機能の低下をきたす。実臨床では、高齢のいわゆる慢性化した統合失調症患者の社会復帰は困難であり、治療的観点からも病因病態の明確化とその治療戦略がのぞまれている。本研究では、脳の磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging: MRI)を用いて、加齢に伴う脳構造変化とそれに伴う機能の変化を捉える。
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Outline of Annual Research Achievements |
統合失調症の多くは思春期に発症し慢性・進行性経過をたどるとされている。実臨床では、 高齢のいわゆる慢性化した統合失調症患者の社会復帰は困難であ り、病因病態の明確化とその治療戦略が望まれている。脳の磁気共鳴画像(magnetic resonance imaging: MRI)を用いた研究から、疾病の経過と ともに経時的に 脳容積が減少することが報告されているが、functional MRI (fMRI)画像を 用いた検討はされておらず、脳機能ないし神経回路の観点からは十分な検証がされて いない。 今回、この疾患で加齢に伴う脳構造変化とそれに伴う機能の変化に焦点をあて、名古屋大学脳とこころの研究センターの健常者コホートで検証した データ駆動型アプローチを用い、脳構造および脳内ネットワークの結合性の変化を捉える。 既報の研究で統合失調症のMRIデータを取得しており、それに加えて、50歳代以上の患者データを収集することを目標としてたが、取得したMRIデータの年齢構成は30歳代1名、40歳代6名、50歳代2名だった。引き続き、60歳代以降の統合失調症患者を中心にデータを取得する必要がある。 MRI解析方法については、新規ネットワーク指標であるFunctional connectivity overlap ratio (FCOR)(Bagarinao,et al., 2020)を用いて統合失調症における connector hubの障 害を検討した。複数の大規模安静時ネットワークとの結合が変化している脳内voxelを、FCORを用いて調べ、統合失調症では、小脳、中脳、 視床などにおいて connector hubが障害されていることを英文雑誌で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既報の研究ですでに一定数の統合失調症患者のMRIデータを取得しているが、加齢にともなう脳構造変化及びそれに伴う機能の変化を検証するためには50歳代以降の統合失調症患者のデータを更に取得する必要がある。高齢の統合失調症患者の研究参加者募集にやや遅延が生じている。 既報の研究で取得したMRIデータを用いて、新規ネットワーク指標であるFunctional connectivity overlap ratio (FCOR)(Bagarinao,et al., 2020)により統合 失調症におけるconnector hubの障害を検討し、統合失調症では、小脳、中脳、視床などにおいて connector hubが障害されていることを英文雑誌で報告した(NeuroImage: Clinical, 2022)。この成果をもとに統合失調症における加齢によるconnector hubの変化を検討する。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度までに取得したデータを用いて、予備的解析を開始している。引き続き50歳代以降の統合失調症の患者データ及び臨床データを収集していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)
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[Journal Article] Transdiagnostic comparisons of intellectual abilities and work outcome in patients with mental disorders: multicentre study2022
Author(s)
Sumiyoshi C, Ohi K, Fujino H, Yamamori H, Fujimoto M, Yasuda Y, Uno Y, Takahashi J, Morita K, Katsuki A, Yamamoto M, Okahisa Y, Sata A, Katsumoto E, Koeda M, Hirano Y, Nakataki M, Matsumoto J, Miura K, Hashimoto N, Makinodan M, Takahashi T, Nemoto K, Kishimoto T, Suzuki M, Sumiyoshi T, Hashimoto R.
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Journal Title
BJPsych Open .
Volume: 8(4)
Issue: 4
Pages: 1-10
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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