研究課題/領域番号 |
10410026
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山田 寛 日本大学, 文理学部, 助教授 (80191328)
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研究分担者 |
鈴木 竜太 日本大学, 文学研究科, 学振特別研究員
森島 繁雄 (森島 繁生) 成蹊大学, 工学部, 教授 (10200411)
厳島 行雄 日本大学, 文理学部, 教授 (20147698)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | 顔面表情認知 / 顔画像処理システム / 感情的意味空間 / 情動カテゴリー / プロトタイプ / 知覚的判断 / 記憶 / SD法 / 顔面表情 / 知覚 / 認知 / モデル / 反応時間 / 顔面像処理システム / ワイヤフレームモデル / 感情的意味次元 / 因子分析 |
研究概要 |
本研究の目的は、顔面表情の知覚・認知過程に含まれると考えられるところの意味処理過程の解明にある。得に、顔面表情のカテゴリー分類が、各カテゴリーのプロトタイプとの感情的意味空間距離を関数に行われるのかどうかを検討することを主眼とした。この目的を達成するため、3年間にわたり、下記のように研究を進めた。 1)平成10年度 最初に、実験用顔画像処理システムの構築を試み、その実験用顔画像処理システムを利用して、本研究に用いる刺激の作成を行った。さらに、作成した表情刺激をセマンティックディファレンシャル(SD)法に従って被験者に評定させる実験を行った。その結果、これまでの過去の研究や本研究代表者が実施した実験結果で見出されてきたと同様の「快一不快」、「活動性」といった基本的な感情的意味次元を抽出することができた。 2)平成11年度 被験者に上記の表情刺激に対する感情カテゴリー判断を求め、被験者の各判断内容とその判断に要した反応時間を測定する実験を行った。この結果、これまでの実験結果の妥当性が確認できた。 3)平成12年度 最終年度にあたり、顔面表情の意味的処理のメカニズムに関して記憶の側面から検討を行った。すなわち、ターゲットとなる顔面表情が、感情的意味空間の中で、すでに記憶されているプロトタイプとの照合によってなされるのかどうかについて、実験データからの関数式のあてはめに基づいて検証した。結果としては、そのような仮説が支持され、本研究の当初の目的が達成された。
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