研究課題/領域番号 |
17K11217
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐藤 伴 筑波大学, 生命環境系, 特任助教 (90443126)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 精子形成 / プロテアソーム活性化因子 / ミトコンドリア / プロテアソーム分解 / タンパク質分解 / プロテアソーム / 酸化ストレス / 生殖医学 / 精子成熟 |
研究成果の概要 |
男性不妊患者の精子では、酸化ストレスによる傷害が増大することが妊娠率低下の原因となっている。本申請では、精子における酸化ストレス応答異常の解明のために以下の研究に着目した。(1)プロテアソームの機能低下は精子の運動性低下を引き起こす。(2)酸化ストレスの増大は精子の機能低下を引き起こす。以上の研究を基盤とし融合することで、酸化ストレス応答が破綻し、結果プロテアソームの機能が低下することが男性不妊を引き起こしているという仮説を提唱し、検証する。その結果、酸化ストレスで発現が上昇するタンパク質Lipin1が欠損マウスにおいて上昇し、精子のミトコンドリア鞘形成を制御している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精子形態異常を伴う男性不妊の酸化ストレスの関与、及びプロテアソームの機能低下はそれぞれ症例から明らかになったものであり、その後実験によって確認されていない。プロテアソームの異常によって酸化ストレスが増大することは実験的に証明されている。男性不妊患者の異常形態精子では、双頭、尾部が二股、中片の短縮など様々な形態をとるが、その原因はほとんどわかっていない。二重欠損マウス精子は、ヒト患者精子と同様の形態を呈していた。今後、更なる検証を行うことで、男性不妊の原因の一端がプロテアソームの活性低下にあることが証明できれば、治療戦略に新たな視点を提供できる。
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