研究課題/領域番号 |
18K00253
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01080:科学社会学および科学技術史関連
|
研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
飯田 香穂里 総合研究大学院大学, 統合進化科学研究センター, 准教授 (10589667)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 科学史 / 放射線 / 原子力平和利用 / 原子力の平和利用 / 平和利用 / アイソトープ / 科学技術史 |
研究成果の概要 |
本研究では、医学・生物学系分野と「原子力の平和利用」の関係について調査・考察した。放射線の医学・生物学的リスクを研究する同分野の研究者はどのようにリスクについて発信し、その一方でどのように「原子力の平和利用」の推進を行なったのか、また、これらの分野自体が「平和利用」キャンペーンからどのような影響を受けたのかについて調査した。特に放射線のリスクとベネフィットに関する知の両方が交錯する機関や会議に着目し、事例研究を行った。その結果は現在も分析中であるが、「平和利用」に関する知や技術とリスクに関係する知は、さまざまな場において扱われ方に大きな差があったことが具体的に明らかになりつつある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1950年代の日本の「原子力の平和利用」としてもっとも注目されてきたものは、原子力発電であり、「平和利用」キャンペーンのもう一つの重要な柱とされている放射性アイソトープとその生物学・農学・医学的応用については、付随的にしか明らかにされてこなかった。本研究では、放射線のリスク研究と放射線の応用研究に同時に関わった医学・生物学系分野に着目した。放射線に関する知識には、リスク・害に関係するものとベネフィットに関係するものとあり、両者の関心の方向性は相反することが多い。両方の知の生産に関わった研究機関や研究者を分析することで、放射線に関する知の生産・伝達の複雑さについて理解を深めることに貢献した。
|