研究課題/領域番号 |
20K13040
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
カンダボダ B.パラバート 立命館大学, 国際教育推進機構, 准教授 (80717679)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 言語学 / シンハラ語 / 実験手法 / 有生性 / スリランカ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、文処理(文を正確に理解すること)をどのような情報を基に行っているかを実証的に検討するものである。本研究の目的は、文処理の際に情報を提供される有生性(無生名詞・有生名詞)が認知処理においてどのような役割を果たすかを明らかにすることである。 具体的には、シンハラ語を題材に、文の認知処理に焦点をあて、無生名詞(例えば、イス、テーブル等)、有生名詞(例えば、人間、動物)とではどの文が迅速かつ正確に処理されているのかについて実験研究を行う。
|
研究実績の概要 |
本年度6月、当初予定していた実験①の予備実験を日本国内にて行いました。参加者は、千葉県千葉市に在住しているスリランカ人シンハラ語母語話者10名です。予備実験を行った結果、主に2点の修正点を出てきました。1点、実験実施中にパソコンの不具合が生じることです。2点、システム上の問題で、パソコンで提示される文書のフォントや字の大きさに隔たりが生じていることがありました。予備実験後にこれら2点を修正し、8月に本実験を行いました。本実験は、8月にスリランカ現地にて行いました。 実験は、申請者が今まで調査協力を依頼しているコロンボのシリジャヤワルデナプラ大学で行うことができました。一部のデータを大学内で集約できたものの、現地の事情による大学外のところでもデータを集約することにしました。結果、実験参加者は、47名を確保することができました。現在、それらのデータの整理を終えて分析を進めているところです。今後は、口頭発表の準備と論文を投稿するために取りかかりたいです。 22年度研究活動で最も得た研究実績は、国際学会での口頭発表ができたことです。今までの調査研究の内容と予備実験のデータを基に国際学会での発表を実現しました。内容は、下記に示した通りです。
Kanduboda,P.B.(2023 March). Contributions of animacy in Sinhala sentence processing [Virtual presentation]. IRCHSS 2023, University of Sri Jayewardenepura, Sri Lanka
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
助成金を確定した当初の約2年間は、突然変化した社会的状況の制約により研究活動を行うことができませんでした。
|
今後の研究の推進方策 |
23年度は、実験1のデータを基に学会発表と投稿論文の準備に取りかかりたいと思っています。また、当初予定していました受け身分に関する実験も実施するために準備を進めています。本実験は、23年度の後半に実施できるようにスリランカ現地での大学と交渉し、年度末までにデータを収集したいと考えています。
|