研究課題/領域番号 |
21K09032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
中竹 利知 関西医科大学, 医学部, 助教 (40779401)
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研究分担者 |
西澤 幹雄 立命館大学, 生命科学部, 教授 (40192687)
奥山 哲矢 関西医科大学, 医学部, 博士研究員 (80614966)
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研究期間 (年度) |
2021-01-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | センスオリゴヌクレオチド / 核酸医薬 / 敗血症 / iNOS / 一酸化窒素 / TNF-α / 難治性敗血症 / 非コードRNA / エンドトキシン血症 / 誘導型一酸化窒素合成酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症の治療では、炎症メディエーターの腫瘍壊死因子(TNF-α)の合成や誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)などの発現を抑制することが重要である。我々はiNOS アンチセンス転写物(asRNA)に対して、(1)asRNAと相補的な塩基配列を持つオリゴヌクレオチド(センスオリゴ)が、肝細胞内において阻害効果を示すことや(2)肝障害敗血症モデルラットにiNOSセンスオリゴを投与すると、生存率が増加することを報告した。今回、敗血症に対する更なる効果の向上を目的として、(1)iNOSセンスオリゴの改良、(2)既存の別機序による抗炎症効果を持つ薬物との併用効果の評価を行う。
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研究実績の概要 |
(1)初代培養ラット肝細胞および敗血症ラットモデルを用いたSO1の改良:SO1に、新たな難分解性の化学修飾や肝細胞に取り込まれやすい化学修飾した改良型を作成した。初代培養ラット肝細胞を用いて炎症刺激によるiNOS mRNA誘導の阻害が効率化されるか検討し、改良型SO1はiNOS mRNA発現レベルをSO1より低下させた。今後、様々な敗血症動物モデルで効果を明らかにする。(2)既存の別機序による抗炎症効果のある薬物とSO1との併用効果の検討:PH/LPSモデルラットに対して、SO1と遺伝子組換えトロンボモジュリン製剤(rTM)の併用による生存率への影響等を調べ、併用療法による生存率の上昇を確認した。病理学検査などの、抗炎症効果に対する詳細な解析を現在行っている(3)生存率を更に上げる遺伝子のmRNAをターゲットとした新規センスオリゴの開発:GalN/LPSおよびPH/LPSモデルラットの、肝臓のmRNAのマイクロアレイ解析を行った。代表的な炎症性サイトカインやケモカインなどのmRNA発現を比較して、顕著にmRNA量の変化がある遺伝子を特定し、IL-1シグナル伝達系のセンスオリゴを見出した。センスオリゴを肝臓切除後敗血症モデルラットへ投与すると、生存延長効果を認めた。こちらも効果に対する詳細な解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
iNOSセンスオリゴSO1の改良に対し、肝細胞に取り込まれやすく化学修飾した改良型を作成すること、そして「生存率をさらに上げる遺伝子」のmRNAをターゲットとした新規センスオリゴの開発に関して、新たな修飾や遺伝子の同定に対して時間が必要であった。現状予定通り進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
(1)敗血症モデルラットを用いて、改良型SO1による肝保護効果の改善を確認する。 (2)(3) 病理学検査などの、抗炎症効果に対する詳細な解析を行っていく。
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