研究課題/領域番号 |
21K10901
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
松原 まなみ 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (80189539)
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研究分担者 |
早崎 治明 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60238095)
中村 由紀 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70452779)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 口腔機能発達 / 早産児 / 乳幼児 / 咀嚼 / 吸啜 / 母乳 / 低出生体重児 / 口腔発達 / 口腔機能 / 咀嚼機能 / 吸啜機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、早産児に対してNICU,GCUで行う口腔機能ハビリテーションプログラムが早産児の健全な口腔機能の発現,機能獲得の機会となりうるか、を明らかにすることである。 本研究では、NICU/GCUに入院している早産児に適用できる『口腔機能発達支援プログラム』を開発し、未熟性をもって出生した早産児の口腔機能不全を予防し、出生後の口腔機能の健全発達の機会を獲得できるよう、口腔機能ハビリテーションの一助とすること、その結果として発達期小児に見られる口腔機能発達不全症を予防するための早期介入プログラムとして、診療報酬の根拠とすることを目指している.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、早産児の『口腔機能発達支援プ ログラム』を作成し,有効性を検証することである。 『口腔機能発達支援プ ログラム』の作成に先立ち、2022年度は早産児の口腔機能発達の実態調査として(1)全国総合周産期センター112カ所のNICU/GCU看護職を対象とし、早産児に対する口腔機能ハビリテーションプログラム実施に関する実態調査、および(2)早産児の吸啜・咀嚼機能発達に関する実態調査(早産で出生した幼児および、健常出生児の比較)を予定し、質問紙を作成。NICU,GCUの看護師経験者によるプレテストを実施した。調査実施に当たっては所属機関の研究倫理申請を行い、承認を受けた。(調査(1)関西国際大学研究倫理審査承認番号R-54)、(調査2)同委員会承認番号R-60、) 調査(2)は、研究協力企業の社外モニターを活用したWEB調査で実施する事となり、運用方法について研究会議を行った。調査(1)(2)共に2022年度末に調査実施予定であったが、年度末~年度当初は回収率の低下が予想されることから2023年6月に(1)・(2)の調査を実施予定としている。 2022年度から開始予定であった2)早産出生児の吸啜・咀嚼機能の運動生理学的分析に関しては、調査協力施設の内諾は得られているが、調査対象である乳幼児にCOVID-19オミクロン株が流行し、現地フィールドでのデータ収集を開始することができなかった。そのため、乳児の吸啜運動の動画解析(舌運動の超音波映像解析)は2023年度後半に実施予定でフィールドとの調整をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の計画では、2022年度は1)NICU看護スタッフ対象の調査、および、2)早産出生歴のある幼児を対象とした質問紙調査(本調査)を計画していた。しかしながら、研究計画時点から予想していた以上にCOVID-19の影響が長引いたこと、特に本研究の対象者である乳幼児にCOVID-19オミクロン株が流行して、現地フィールドでの打ち合わせや予備調査に出向くことができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後もコロナ収束の見通しが不透明で現地フィールドでのデータ収集困難が予測されるため、調査内容を、研究目的の達成に必要な項目に厳選し、下記のように計画を変更する。 1.早産児の口腔機能発達の実態調査(2023年度):1)全国周産期センターにおける口腔機能ハビリテーション実施状況に関する実態調査(GCUの看護師対象の質問紙調査);スケジュール;[6月]本調査の実施、[7-9月]結果の分析、論文作成・投稿[10月―12月] 2)早産出生児の質問紙調査:スケジュール;[6月]調査の実施、[7-9月]結果の分析、[1月~2024年3月]学会発表準備・論文投稿調査2)で調査対象者が不足した場合は、周産期センターの協力施設を募り、追加調査を行う。 2.早産児の吸啜・咀嚼機能の運動生理学的分析(2023年度):1)幼児対象の咀嚼運動の動作解析に関しては、コロナの感染状況を見極めながら保育園の協力の下で実施する。2)乳児対象の吸啜運動の動画解析は行わない。 3.口腔機能発達支援プログラムの試作と有効性の検証(2024年度):1)乳児口腔機能発達支援プログラム・評価票の作成(2023年度)2)乳児口腔機能発達支援ツールの解説用映像教材の作成(2023年度)3)『口腔機能発達支援プログラム』の効果検証(2024年度);(1)NICU入院中の経口哺乳可能な時期に達した早産児の吸啜運動の撮影、動画解析
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