本研究では、国際プロジェクト「国際自己申告非行調査」(ISRD)の第3回調査(ISRD3)の数量的データを用いて、少年非行についての国際比較を行う。本研究の目的は、①日本の少年の非行の実態を把握するとともに、日本の少年非行を説明する犯罪学理論を同定すること、②国際比較を通じて日本の非行の実態を相対的に把握するとともに、日本独自の特徴を理解すること、③研究成果を海外へ向けて発信することである。本研究は、国際規格の大規模非行調査データを用いた定量的研究であり、定量的研究の拡大・拡充と日本の犯罪学の国際的プレゼンスの向上を目指す点に特色がある。
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