研究課題
基盤研究(C)
薬剤性腎障害は、薬剤によって腎機能が低下する有害反応であり、慢性腎臓病患者では腎不全への進行を早めることが実臨床で報告されている。したがって、薬剤性腎障害は臨床上の重要課題であり、世界的にもリスク認識が高まっている。しかしながら、有効な予防法や治療法は確立されておらず、発現機序には不明点が残されている。そこで本研究では、正常腎臓由来細胞を用いて薬剤性腎障害に対するD-システインの影響を細胞保護の観点から明らかにすることを目的とする。D-システインによる細胞保護効果を明確化できれば、薬剤性腎障害に対する新たな予防法や治療法を提示できることが期待される。