研究課題
基盤研究(C)
老化による生理的な機能低下は、ストレス耐性の脆弱化を招き、フレイルへと進展させる。主観的疲労感はフレイルにおける脳機能変化であり、その病態とバイオマーカーは不明であるため、疲労感の程度を客観的に判断して、対処することが困難となっている。研究代表者は、アストロサイトから神経細胞へ乳酸を供給する乳酸シャトルの老化に伴う機能不全が、フレイルでの疲労の病態であると想定している。そこで、体力や気力が低下した状態(虚証)を改善する漢方「補剤」の効果検討も含め、老化促進マウスの乳酸シャトル機能と疲労感様行動を解析することで、フレイル病態の解明とフレイル予防策の確立を行う。