日本語と論理学

研究課題番号:09410002

1999年度 研究成果報告書概要

代表者

    • 飯田 隆
    • IIDA, Takashi
    • 研究者番号:10117327
    • 慶應義塾大学・文学部・教授

研究課題基本情報

  • 研究期間

    1997年度〜1999年度

  • 研究分野

    哲学

  • 審査区分

    一般

  • 研究種目

    基盤研究(B)

  • 研究機関

    慶應義塾大学

  • 配分額

    • 1997年度:3100千円 (直接経費:3100千円)
    • 1998年度:1900千円 (直接経費:1900千円)
    • 1999年度:1600千円 (直接経費:1600千円)

研究分担者

    • 加知 大介
    • 研究者番号:50251145
    • 埼玉大学・教養学部・助教授
    • 土屋 俊
    • 研究者番号:50155404
    • 千葉大学・文学部・教授
    • 岡田 光弘
    • 研究者番号:30224025
    • 慶應義塾大学・文学部・教授


研究概要

本研究は、論理学の標準的言語ならびにその意味論が、日本語の体系的意味論を構成するにはどの点において不十分であるのかを、論理学の標準的道具立てによって記述できる日本語の側面を厳密に確定することによって明らかにすることを通じて、日本語学、および、論理学教育の方法論に対しても、理論的な寄与をすることをめざした。3年間の研究をまとめるものとして、日本語名詞句の形式意味論を構築し、こうれによって、量化が日本語においてどのような形で実現されているかを明らかにした。この結果は研究成果報告書にまとめられているが、先行研究と比較したとき、以下の三つの点で新しい成果であり、所期の研究目的の大部分を達成することができたと言えよう。

1.一階述語論理という論理学の標準的道具立てのほかに、必要とされる形式的装置は、最小限でよい。すなわち、追加される必要があるのは、制限つき量化(restricted quantification)のみである。この特徴は、論理学教育における、日本語例文の扱いに対して、ある指針を与える。

2.日本語の表現ほとんどそのままに対して、その真理条件を指定することが可能である。よって、ここで構成された形式意味論を、日本語全体の意味論にまで拡張することには、十分な意義があると思われる。

3.使用のコンテキストが、表現の意味に寄与するあり方を探究するための枠組みを、形式意味論の観点から提供している。これは、言語哲学において議論されている問題への新しいアプローチを示唆する。

発表文献

  • 飯田隆: "言語とメタ言語"現代思想. 26-1. 78-89 (1998),

  • 飯田隆: "相対主義的真理観と真理述語の相対化"哲学雑誌. 786号. 112-129 (1999),

  • 土屋俊: "音声対話システムが教えること"日本音響学会誌. 54-11. 818-822 (1998),

  • 土屋俊、堀内靖雄、石崎雅人、前川喜久雄: "音声対話コーパスの共有化へ向けて"人工知能学会誌. 14-2. 231-242 (1999),

  • 加知大介: "過去へはなぜ行けないか"埼玉大学教養学部紀要. 34-2. 17-22 (1998),

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