mGluR1トランスジェニックマウスを用いた神経可塑性の研究

研究課題番号:15016076

代表者

  • 2003年度~2003年度

    • 饗場 篤
    • 研究者番号:20271116
    • 神戸大学・大学院・医学系研究科・教授

研究分担者

    • 松田 育雄
    • 研究者番号:50335452
    • 神戸大学・大学院・医学系研究科・助手

この研究課題のドキュメント

研究課題基本情報(最新年度)

  • 研究期間

    2003年度〜2003年度

  • 研究分野

  • 審査区分

  • 研究種目

    特定領域研究

  • 研究機関

    神戸大学

  • 配分額

    • 総額:6900千円
    • 2003年度:6900千円 (直接経費:6900千円)

研究概要(最新報告)

L7プロモーター下にmGluR1bcDNAを発現させるベクターをインジェクトし、5系統の独立なm GluR1(-/-)/L7-mGluR1b(Tg/+)マウスを作製し、2系統では運動失調が見かけ上なくなった。In situ hybridization法により、運動失調が見かけ上なくなった系統のマウスではmGluR1b mRNAが中枢神経系でプルキンエ細胞のみで発現することが確認できた。また、免疫沈降実験、ウェスタンブロット法により、このマウスの小脳でmGluR1サブタイプのうち、mGluR1bのみが発現していること、mGluR1bにはHomer/Ves1蛋白質は結合していないことを確認した。このマウス同士の交配により得られたTgがホモ接合のマウスを用いた解析結果では、ローターロッド試験での運動協調能がレスキューされたのにも関わらず、登上線維の多重支配はレスキューされなかった。すなわち、mGluR1aの長い細胞内C末端と相互作用するHomer/Vesl等のシナプス後部に存在するadaptor蛋白質やscaffold蛋白質は、プルキンエ細胞でのmGluR1依存的なシグナルのうちでも、運動協調に必要なシグナル伝達には必須ではないが、登上線維シナプスの除去には必要であることが示唆された。また、このマウスの解析結果から登上線維の多重支配は運動学習に影響をおよぼさない可能性があると考えられる。また、Gene-driven mutagenesisによりmGluR1aのC末端領域にアミノ酸置換を伴う点変異が導入されたマウスを2種類得ることができた。このうち、リン酸化される可能性のある1119番目のアミノ酸残基がチロシン(Y)からフェニルアラニン(F)に置換されたマウスをmGluR1(+/-)と交配中で、mGluR1のアリルが欠損と点変異(Y1119F)となる仔マウスが得られる予定である。

このページのURI

http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/15016076