大脳皮質実質内の存在する神経細胞前駆細胞の様態の観察と培養条件の確立

研究課題番号:16015260

代表者

  • 2004年度~2004年度

    • 玉巻 伸章
    • 研究者番号:20155253
    • 熊本大学・大学院・医学薬学研究部・教授

研究分担者

    • 伊藤 哲史
    • 研究者番号:90334812
    • 福井大学・医学部・助手

この研究課題のドキュメント

研究課題基本情報(最新年度)

  • 研究期間

    2004年度〜2004年度

  • 研究分野

  • 審査区分

  • 研究種目

    特定領域研究

  • 研究機関

    京都大学→熊本大学

  • 配分額

    • 総額:6000千円
    • 2004年度:6000千円 (直接経費:6000千円)

研究概要(最新報告)

本課題の研究期間に、マウス大脳皮質神経細胞の産生の細胞系譜を調べたところ、ショウジョウバエの神経細胞産生の細胞系譜との間で相同性を提唱するに足る十分な根拠を得た。

大脳皮質の興奮性神経細胞は大脳皮質の放射状グリアに、抑制性神経細胞は大脳基底核原器の放射状グリアに由来する。我々は、各神経細胞は放射状グリアに直接生み出される場合だけでなく、中間神経前駆細胞を介する場合があることを明らかにしてきた。興奮性神経細胞の場合、大脳新皮質の放射状グリアを一次神経前駆細胞とすると、中間神経前駆細胞は、非対称分裂と対称分裂を繰り返す二次神経前駆細胞と、二次神経前駆細胞により生み出され対称分裂のみを一度行い、対の大脳皮質神経細胞を生み出す三次神経前駆細胞が区別できる。同二次三次の中間神経前駆細胞は、すでに神経細胞に運命が決定付けられているらしく、proneuronal bHLH typeの転写制御因子NEX(Math2)陽性と考えれられた。この様な性質を利用して、胎児大脳皮質で、二次および三次前駆細胞をGFP陽性細胞として観察することが出来るようになった。また、Cre依存的に鳥レトロウイルスレセプターを発現するDNA constructを電気穿孔法ないしはトランスジェニックマウスを介して同細胞に導入し、GFP-recombinant avian sarcoma leucosis virusを感染させることにより、同細胞の細胞系譜を追うことも出来るようになった。この様なマウスとショウジョウバエの神経細胞産生の過程で、類似点と相違点を整理して観察を続けることにより、ショウジョウバエで積み上げられた知見が、マウス、ひいては人間の神経細胞産生の仕組みを明らかにする道しるべとなると思われる。

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http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/16015260