代表者
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- 舘岡 洋子
- TATEOKA, Yoko
- 研究者番号:10338759
- 東海大学・留学生教育センター・教授
研究課題基本情報
研究期間
2004年度〜2006年度研究分野
審査区分
一般
研究種目
基盤研究(C)
研究機関
東海大学
配分額
- 2004年度:1600千円 (直接経費:1600千円)
- 2005年度:700千円 (直接経費:700千円)
- 2006年度:600千円 (直接経費:600千円)
研究概要
日本語教育の協働的学習の授業実践について、授業録画、参与観察、質問紙調査、授業後インタビュー、クイズなどを用いて、認知・情意の両面から検討を行った。その結果、認知的側面では、読み手である学習者が他者の発話をヒントに自らの理解を再吟味し、当初の仮説を変更したり、より精緻化させたりしていることが明らかになった。一方、情意的側面からは、課題が難しくなると不安が高まり、動機づけや自尊感情は低下する傾向が見られること、協働的学習活動の成否にはグループ内の明るさ、活発さ、連帯感、責任感などが関与していることなどが明らかになった。また、認知面と情意面と協働的学習活動は互いに連関しており、協働的学習活動が成功しているグループはこれらがよい循環をなしていることがわかった。そして、このような好循環を形成するには、学習活動への参加を促す動機づけが重要であることが示唆された。この「参加の動機づけ」には「わかったことを話したい」「皆の話を聞いてもっとわかりたい」といった認知的な動機づけと、「楽しいから話したい」「話すことによってもっと楽しくなりたい」といった情意的な動機づけがあるのではないかと考えた。
本プロジェクトの初期段階では、認知面と情意面を独立して扱い、両者の関係について探ろうとしていたが、観察を重ねるうちに、両者は単独に存在するものではなく実際は関連しあっているものであるということが明らかになった。従来の研究がどちらかというと、認知面あるいは情意面だけを焦点化して扱っていたことが多かったのに対し、本研究ではそれを統合しようとしたところに意義があるといえよう。また、「動機づけ」というと、情意的なものと考えられてきたが、協働的学習活動への参加を動機づける「参加の動機づけ」には、認知的要素と情意的要素が深く結びついているという観点を提示したことも本研究の成果だといえよう。
発表文献
雑誌論文
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舘岡 洋子: "留学生の学習動機・学習観・満足度" 東海大学紀要 留学生教育センター 第25号. 127-146 (2005),

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元田 静: "初級日本語学習者の上達感を促す試み-ポートフォリオを用いて-" 東海大学紀要 留学生教育センター 第25号. 69-81 (2005),

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元田 静: "協働的学習活動に関わる日本語学習者の情意的・社会的変数-自尊感情・雰囲気・モラールを中心に-" 東海大学紀要 留学生教育センター 第26号. 19-32 (2006),

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舘岡 洋子: "読解授業における教師主導と協働的学習-2つのアプローチから協働の教室デザインを考える-" 東海大学紀要 留学生教育センター 第26号. 33-48 (2006),

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舘岡 洋子: "協働的学習は学びあいになるか-学びにつながる協働的学習を考える-" 高見澤孟先生古希記念論文集. 81-92 (2006)
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元田 静: "第二言語不安と動機づけとの関係-日本語学習者を対象として-" 日本教科教育学会誌 28巻3号. 73-82 (2005),

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舘岡 洋子: "教室における協働を考える-ピア・リーディングの実践と意義-" 国際交流基金バンコク日本文化センター日本語教育紀要 3号. 1-15 (2006)
図書
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舘岡 洋子: "ひとりで読むことからピア・リーディングヘ-日本語学習者の読解過程と対話的協働学習-" 東海大学出版会. 201 (2005),

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舘岡洋子: "『日本語教育法概論』「読むことに焦点を当てた指導の理論と実践」(東海大学留学生教育センター編)" 東海大学出版会. 305(155-174) (2005)
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元田 静: "第二言語不安の理論と実態" 溪水仕. 251 (2005)
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元田 静: "『日本語教育法概論』「日本語学習者の情意要因」(東海大学留学生教育センター編)" 東海大学出版会. 305(279-295) (2005)
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舘岡 洋子: "ピア・ラーニング入門" ひつじ書房. 168 (2007)
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