マウス胎児大脳皮質脳室下帯に見られる神経前駆細胞に関する研究

研究課題番号:20300121

代表者

  • 2008年度~2010年度

    • 玉巻 伸章
    • 研究者番号:20155253
    • 熊本大学・医学薬学研究部・教授

この研究課題のドキュメント

研究課題基本情報(最新年度)

  • 研究期間

    2008年度〜2010年度

  • 研究分野

    神経解剖学・神経病理学

  • 審査区分

    一般

  • 研究種目

    基盤研究(B)

  • 研究機関

    熊本大学

  • 配分額

    • 総額:19760千円
    • 2008年度:8320千円 (直接経費:6400千円, 間接経費:1920千円)
    • 2009年度:5720千円 (直接経費:4400千円, 間接経費:1320千円)
    • 2010年度:5720千円 (直接経費:4400千円, 間接経費:1320千円)

研究概要(最新報告)

胎児期から生後にかけて脳室下帯に見られるGAD67陽性細胞の性質を調べた。同細胞は全GAD67-GFP knock-in mouseでGFP陽性で、さらに免疫細胞科学を用いてGABA, MAP2, Tuj1, double-cortin,NCAM陽性であることも確かめた。しかし同時に細胞増殖マーカーであるKi-67陽性で、BrdUを取り込みDNA合成期にある細胞も存在することが明らかとなった。これらの増殖マーカーを発現するGFP陽性細胞は、GABA神経細胞を生み出す中間的な神経前駆細胞であると考えられた。GFP Creレポーター遺伝子をGAD67-Cre knockin mouse胎児脳の内側基底核原基を含む領域に電気導入すると、多くのGFP陽性の細胞が大脳皮質脳室下帯に現れ、それらの細胞の一部はKi-67陽性で、GAD67-GFP knock-in mouseで確認された増殖能力を持ったGABA神経前駆細胞と同じものであることが分かった。その結果、GABA神経前駆細胞の起源は内側基底核原基にあることが確かめられた。さらに、Cre依存的に鳥レトロウイルスのレセプターを発現させて、RCASウイルスを感染させて、GABA神経前駆細胞が生み出す細胞のほとんどが神経細胞であることを示すことができた。このことにより、GABA神経前駆細胞は主に神経細胞を生み出す、再生医療に利用すれば有効な細胞であることが分かった。

このページのURI

http://kaken.nii.ac.jp/ja/p/20300121