培養細胞に様々な変異を持つミオシリンコンストラクトを導入し、貪職能を解析した。いずれの培養細胞においても残念ながら貪職能に大きな変化は見られなかった。 培養細胞におけるミオシリンの発現局所を、チュビュリン、アクチン、キネシン、などの抗体と共染色して観察したが、明らかな関連は認められなかった。ミオシリンのコンストラクトの解析から野生型のミオシリンの局在はC末端を234アミノ酸除いても変化が認められなかった。 電子顕微鏡によるリコンビナントミオシリンの観察の結果ミオシリンはフィラメントを形成するタンパク質であることが明らかとなった。また、C末端を234アミノ酸除いたコンストラクトは線維形成が認められなかった。このことより、ミオシリンの局在にはN末端が重要であり、線維形成にはC末端が重要であることが示唆された。 ミオシリンに対する抗体を用いて、網膜組織に存在するミオシリンを精製する方法を確立した。今後はこの方法を用いて組織における天然型ミオシリンの性質を解析する予定である。 また、甲状腺におけるミオシリンの発現を調べるためにラットミオシリンのクローニングを行った。今後は動物モデルとしてはラットを用いて解析をすすめて行く予定である。
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