本年度は形象埴輪のデーターベース用紙の様式決定とその印刷(1万枚)、形象埴輪の写真撮影とその写真整理の効率化をはかるためのデジタルカメラの購入、役割分担の再確認といった基盤整備に重点を置いた。資料収集活動としては、当初は九州地方の一部、中国地方の一部、大阪府の一部を対象として掲げたが、重点は四国地方、鳥取県、福岡県(豊前地域)に置くこととなった。それ以外には大阪府枚方市中振丸山古墳群、同八尾市心合寺山古墳、奈良県五条市五条猫塚古墳、同橿原市新沢千塚古墳群出土形象埴輪の観察・データーベース化を行った。新沢千塚古墳群の資料については図化を行ったが、それ以外については時間の都合上、写真撮影に留まった。来年度は九州地方、中国地方の一部、近畿地方の一部を対象として重点的に資料収集を行いたい。
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