研究分担者 |
大室 剛 名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (70185388)
大名 力 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (00233205)
杉浦 正利 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 助教授 (80216308)
山下 淳子 名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (00220335)
滝沢 直宏 名古屋大学, 大学院・国際言語文化研究科, 助教授 (60252285)
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研究概要 |
本年度の主たる目標は(1)中、高、大学の英語教育で教育上困難な項目の選定、(2)文法書、辞書等の記述上の問題点の抽出、および(3)大規模コーパス等にみられる英語の文法・語法上の揺れの特定であった。以上の目標について本研究グループは文法班と教育班に別れて各々以下のような活動を行った。 まず、文法班では既存の主要な英文法書(Quirk et al.(1985),Comprehensive Grammar of the English Language,安井稔『英文法総覧』,江川泰一郎『英文法解説』など)について、文法・語法上,学習者の問題になりそうな記述の検討と,例文の妥当性に関する調査を行った。併せて,学外の専門家も交えて著作権に関するものも含めて研究会を開催し,また専用のMailing Listをも活用して,主として英語教育への応用の観点から,英語の文法・語法に関する数多くの討論を行い,来年度以降,具体的に調査研究すべき内容を明確にした。一方、教育班では英作文支援システムの構築を文法・語法・単語・談話・対照言語学などの観点から検討し、併せて内外の言語データベースの専門家による講演会も行うとともに、システムの実現に向けて、日本人大学生の書いた英作文データの電子化を進めた。また、Longman dictionary of common errors他の資料に基づき、これまでの英語学習者の犯すエラーの分析を行った。 以上の成果を踏まえ、文法班では更に,英語教育の観点を含めた英文法研究に関する公開講演会を催すべく,具体的な人選と交渉を行い、来年度早々に実現される運びとなった。また、教育班では、来年度は文法班の活動結果と教育班のLDCEに基づく視点等を総合的に駆使して、本年度電子化を進めた学習者の英作文データに適用し、実際のエラーアナリシスを行う予定である。
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