研究課題/領域番号 |
13670305
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
宮澤 正顯 近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
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研究分担者 |
河原 佐智代(辻) 近畿大学, 医学部, 助手 (60297629)
田端 信忠 近畿大学, 医学部, 講師 (40298948)
松村 治雄 近畿大学, 医学部, 講師 (10229536)
阿部 弘之 近畿大学, 医学部, 助手 (80309335)
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キーワード | レトロウイルス / 感染防御 / ワクチン / サイトカイン / gag遺伝子 / マトリクス蛋白質 / ミリスチル化 / エピトープ |
研究概要 |
マウスレトロウイルスgag遺伝子産物MA(マトリクス)タンパク質上に、複数のCD4陽性Tリンパ球認識抗原エピトープを見出した。このうち中央部のアミノ酸残基62番から76番の範囲には、IL-4産生を強く誘導するTh2タイプのエピトープがあり、C-末端の119番から138番の範囲には、IL-4産生を起こさないエピトープがある。 MAタンパク質中の感染防御に必須の抗原構造を同定するため、新しいワクシニアウイルスベクターを構築し、MAの部分断片を発現させてマウスを免疫した。その結果、MAのN-末端側を欠失させてもC-末端側を欠失させても感染防御能がなくなった。N-末端側の欠失で感染防御能がなくなる理由として、gag遺伝子産物N-末第2残基のグリシンにおけるミリスチル化が必要である可能性を考え、この残基をアラニンに置換したところ、発現したMAタンパク質は本来細胞膜の裏打ちに分布するはずのところ、核に移行するようになった。同時に感染防御能も失われたので、MAの全長を発現してもその細胞内分布が変わると感染防御が出来なくなることがわかった。N-末のミリスチル化が起こる条件で比較すると、MA中央部のTh2エピトープは感染防御には必要でなく、C-末側のエピトープが必要であることがわかった。
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