唾液腺導管癌における遺伝子発現様式は免疫染色に基づいた唾液腺導管癌の分類に一致していた。VEGFA、ERBB2(HER2)、IGF1R、RB1、XBP1はde novo発癌より多形腺腫由来癌で発現が高かった。一方、SLIT2、PTENはde novo発癌より多形腺腫由来癌で発現が低かった。これらの遺伝子の機能は血管新生やAKT/PI3Kシグナル経路に集中していた。複数の機械学習法を用いて解析した結果、VEGFAが唾液腺導管癌の多形腺腫由来とde novo発癌の間における特徴的な違いを示す遺伝子の可能性が示唆された。
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