研究課題
利用者の身振りを超音波により検知し、その意図を汲み取るようなユーザーインターフェース開発にかかる研究である。利用者に向けて超音波を照射し、その反射波を多数の超音波センサー(センサーアレイ)で検出し、デジタル信号処理で画像化することで、対象の像を得、またその動き抽出を行う。3年度目(最終年度)にあたり、超音波画像の新しい動き検出アルゴリズムを開発、試験した。1)16x8超音波アレイ画像化装置につき、基本的な伝達特性を計測した。その結果に基づき、画像鮮明化のための各種フィルターアルゴリズムを開発、実験を通じて比較検討した。ウィーナーフィルターを使用することで良い結果を得た。2)光学的な画像認識と超音波認識を組み合わせるハイブリッド方式を発案、基礎実験を行った。両者の利点である、光学式の高解像度と超音波式の高精度の両立できることを確認した。3)動き検出アルゴリズムとして、新しい波形概念である、ログステップマルチキャリア波によるものを発案した。これは動きによるドップラー効果を最も効率よく検出できる方式であり、今後の発展研究につながるものと考える。上記内容は主に国際会議論文で公表している。また最終年度においても1件の関連特許申請を行った。動き検出についての総合的な雑誌論文を現在執筆中であり、近く投稿予定である。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)
電子情報通信学会論文誌(英文)
巻: Vol.E94-A,No.10 ページ: 1907-1919