在日ブラジル人の子どもの多くは日本生まれか幼児期に親に連れられて渡日している。多くの親は短期滞在の目的で来日しており、不安定な労働条件や本国への帰国意識を持っていることが、子どもたちの学業達成にマイナス影響を与えることが多く見られる。しかし、そのなか、日本語を習得し、日本の文化に馴染んでいる子どもや若者が増加傾向にあり、日本の大学に進学しているケースが増えていることに注目すべきである。なお、アイデンティティの面では、本国であるはずのブラジルには行ったことがない、または覚えていないことから、国籍に関係なく「日本人」意識が芽生え、ブラジルより日本に帰属意識を感じる第二世代が増えている。
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