本研究は、教育手法の中に自己肯定感を高める評価の仕組みを導入することが、結果的に学習者に立ち位置と自信を与え、高い教育パフォーマンスを引き出すことを理論的に考察したものである。またより積極的な意味で、学習者が持つ能力や成長を評価し、自己肯定感の醸成を制度的に後押しできる支援評価の枠組みを構築し、その観点からの評価可能性を示した。実証事例として鈴木佑治、田中茂範らによって慶應義塾大学SFCにて開発・実践され、現在は鈴木によって立命館大学生命科学部・薬学部で実施されている「プロジェクト発信型英語教育」を取り上げた。
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