研究概要 |
平成22年度に「10um以下の高分解能」を目指して詳細な光学計算を行いながら光学設計を行い、機器の製作を始め、平成23年度は、製作機器の性能試験を行った。試行錯誤しながら、技術改善に努め、その結果、目標である「10um以下の高分解能」の高放射線環境下で使用できる高分解能観察装置が完成した。 最終年度である本年度は今までの光学計算から技術開発、性能試験までを詳細にまとめ、国際学会等で、広く成果発表を行うと共に、ホームページで国民に成果を発信することを心がけた。 年度当初、平成22年度に借用したアポレンズが返却の際に輸送事故にて、一部破損した。輸送中の事故であり、また輸送保険にも加入していたこともあり、借用品は保険に手賠償された。同時に高分解能観察装置に輸送していたが、幸いその後の光学試験によって性能が失われていないことが確認された。 成果発表は、国内の研究会と国際学会の2回行った。国内は、愛媛大学を会場として3月に行われた技術研究会にて報告した。また、国際学会は11月にタイ・バンコク行われたICEAST-2012(the International Conference on Engineering, Applied Sciences, and Technology 2012)で報告した。この研究会への報告書は2人の査読者により査読、評価され、この研究は5段階中4.3と非常に高い評価を受けた。この高評価は、当科研費で行われた技術開発が世界的にも認められたことになる。 また、一般市民に当技術開発を幅広くお知らせするために、ホームページを製作し、わかりやすく説明を行うことを心がけた。
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