マダケ属の栄養生長モデル確立とその応用を目指した本研究の主な研究成果は、以下の通りである。 (1)ハチクおよびマダケ懸濁細胞系の樹立と高効率形質転換系の開発を達成した。 (2)ハチク細胞株リグニン蓄積モデルを用いて2週間以内に成竹と同等のリグニンを蓄積することに成功し、この系を用いた組織形態・代謝生理および遺伝子発現解析を行った。 (3)マダケ属(ハチク、モウソウチク、マダケ、モウハイチク)およびササ類、熱帯性のタケ類について節培養を試み、幾つかの系統について無菌植物体の増殖および維持方法を確立した。この方法で例えば微小管内や温室苗として芽の肥大や発根を制御することができた。
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