研究概要 |
1)in vitroにおけるGSI,ABT-737単独または併用治療効果の検討 Notchの発現が確認されている非小細胞肺がん細胞株(HCC2429,H460,A549,H1793)を用いてGSIXX, ABT-737の単独治療時のIC50をMTT assayを用いて検討した。GSI、ABT-737のIC50は4つのcell lineでいずれも10uM以下で単独治療において細胞の増殖抑制効果を示した。IC50の結果から2剤の併用効果をCompsyn Software Analysisを使用し検討したところ同時併用において4つの細胞株においていずれも相乗効果を認めた。 2)単独、併用治療におけるapoptosisの検討のためにAnnexinV/PIを用いてflow cytometryをおこなったところ4つのcell lineともに単独治療に比較して併用治療においてapoptosis細胞がより多く認められた。 3)Bcl2関連蛋白の検討 GSI,ABT-737単独、併用治療におけつBcl2sub familyの蛋白発現をwestern blottで解析したところanti apoptotic蛋白であるBclxLの発現が治療により低下しpro apoptotic蛋白であるBimの発現上昇を認めた。またcleaved PARPの発現が併用治療により多く認められapoptosisが誘導されていることが確認された。
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