研究成果の概要 |
本研究の目的は、消化器癌における循環腫瘍細胞(CTC)や骨髄腫瘍細胞(DTC)を同定し、その臨床的意義を調べること。 大腸癌の術前CTCとDTCの陽性率は、それぞれ23%, 26%であった。CTC陽性は、術後の再発率や癌関連死と相関した。DTCには相関は認めなかった。肝細胞癌において、術前CTCとDTCの陽性率は、それぞれ64%, 68%であった。CTC陽性は、肝外再発と無再発生存率に相関した。DTCは全生存率と相関した。胃癌においてCTC陽性率は,43%であった。術前と術後のCTCの推移から、予後 高、中、低リスク群に階層化できた。いずれの癌でも、予後予測マーカーとして臨床応用可能である。
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