量販店6店舗で購入した調理用の鶏肝223検体から、Campylobacter jejuni/coli が100検体から分離された。これらの菌株を宿主に、その分離源である鶏肝の増菌培養液及び肝懸濁液をphage分離用の原液として、phageの分離および単離を試みた。その結果、溶菌活性の強いphageが3検体から分離され、7種の単離phageが10億~>100億pfu/mlの濃度で得られた。これらのphageは分離株の30 %に感受性を示し、4℃、-20℃、-80℃で15ヶ月後も活性が認められた。しかし、phageの検出率が低いことと宿主の溶菌スペクトルの範囲が狭いことが課題であった。
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