我々は、ダイズの主要なアレルゲンタンパク質(β-コングリシニンのα-サブユニット、Gly m Bd 28K、Gly m Bd 30K)がダイズの発芽・生育にともなって減少することを明らかにした。さらに、ダイズの芽生え個体から調製した可溶性タンパク質溶液を一定の環境に保持することで、Gly m Bd 28Kが試験管内においても減少することを発見した。また、その可溶性タンパク質溶液にアスパラギン酸プロテアーゼに対する阻害剤を添加するとGly m Bd 28Kの減少が見られなかったことから、Gly m Bd 28Kの分解にはアスパラギン酸プロテアーゼが関与することを明らかにした。
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