研究概要 |
国内においては占領期雑誌新聞情報データベースを用い「古典」「正典」「伝統」などのキーワードにかかわる記事の動向を調査した。渡米調査においては、メリーランド大学プランゲ文庫において、図書資料に収められた「古典」刊本の検閲を調査した。また米国国立公文書館において、GHQ 占領軍の日本「古典」についての調査資料を収集した。 上記調査の結果を分析考察する過程で、早稲田大学20世紀メディア研究所の事務局運営と研究会における口頭発表「GHQの占領政策と文楽 近代化と古典化をめぐって」2013年於早稲田大学、日本演劇学会2013年度大会シンポジウム「宝塚歌劇100年、そして未来へ」於学士会館、早稲田大学演劇博物館演劇映像連携研究拠点シンポジウム講演「米国戦略爆撃調査隊が撮影した宝塚歌劇映像資料について」2014年於早稲田大学などの報告を行った。 単行本(共著・分担執筆)として「「忍びの者」の周辺」『村山知義 劇的尖端』森話社、2012年、367-394頁、「かいくぐることと自粛と」『検閲・メディア・文学』新曜社、2012年、133-140頁、査読付き論文「GHQ占領期における「文楽」の変容 「古典」になること」Intelligence vol.13,pp.68-78,2013年、エッセイ「検閲と性 坂口安吾と戦争」『映画芸術』2013年、項目執筆「占領期の表現活動」ジャーナリズム辞典、三省堂出版局、2014年などを発表した。
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